漢方薬は長く飲まないと効かない?

「漢方薬は効果が出るまで時間がかかる」
このようなイメージをお持ちの方も多いですが、決してそんなことはありません。 もちろん、その方の症状にもよりますが、例えば軽い風邪を引いたときに服用する漢方薬は1服で効果があります。 また、急性病といわれる症状は早く改善されます。
しかし、長く患っている慢性病や、症状が出てから時間が経っていて悪化してから飲む漢方薬は、比較的時間がかかる場合が多いです。 長年悩まされてきた症状や、体の中から根本的に解決したい場合はじっくりと取り組む必要があるでしょう。
どのくらいで効果があらわれるかは個人差があり、病気の程度や、体質などにもよります。

効果の出やすい飲み方


漢方薬の形態には
●煎じ薬
●エキス剤(粉タイプ)
●錠剤(粒タイプ)
などがあります。
もっとも、効果が出やすいのは「煎じ薬」での服用です。本来、漢方薬は煎じ薬が基本ですが、現在では携帯性・利便性に優れたエキス剤が
主流となっています。しかし、漢方薬本来の効能を感じるためには、少々手間にはなりますが、煎じ薬として漢方薬を服用することをおすすめします。
飲む時間帯は「食間」に服用してください。食物の影響が一番少ない、空腹時がおすすめです。
目安は食前2時間前か、食後3時間経ってからが良いでしょう。
うっかりしていて「飲み忘れた!!」という場合は、気付いたときに服用してもかまいません。その場合は、西洋薬や健康食品との併用だけは避けてください。また、エキス剤(粉タイプ)のものや、丸剤(粒タイプ)は「白湯」で服用してください。水を1回沸騰させ(できれば5分~10分沸騰させ続けたもの)、それを冷ましたぬるま湯が最適です。魔法瓶などに入れておくと、外出時にも服用できます。
例外として、妊娠時の悪阻の吐き気止めなどは水で服用するものもありますので、一度ご相談ください。
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